配信を行う最初のステップとして、配信ツール「OBS」をインストールします。広く使われているフリーソフトではありますが、不安な点がいくつかあるかもしれません。
今回は、そのあたりの不安を解消しながら、分かりやすく細かく紹介していきます。
説明するにあたり、WindowsOSの表示を中心に記載していきます。
OBSのダウンロード~初期設定までの大まかな手順は下記にまとめています。
OBSをダウンロードしよう
公式サイトにアクセス
まずはOBSの公式サイト(https://obsproject.com/ja)に移動します。
※広告表示から本物そっくりの偽のページにリンクさせるような悪質な手法も確認されているため注意が必要です。必ず上のボタンからページに進んでください。検索からリンクを踏まれた方は、必ずURLなどを確認するようにしてください。

自身の使用しているOSに合ったファイルをダウンロード
今回はWindowsOSの使用を想定しているため、「Windows」のボタンをクリックします。すると自動で必要なファイルのダウンロードが開始されます。


SteamやMicrosoftストアからもダウンロードが可能
OBSはSteamやMicrosoftストアからもダウンロードできます。


ちなみに、Steam版では自動でバージョンのアップデートが走るので、手動でアップデート処理を行う手間が省けます。もちろん基本的には同じ機能で使用できるので、より安心してインストールしたい場合や、慣れている場合はこちらからダウンロードしてもよいでしょう。
GitHubにはBata版のダウンロードもできます
GitHubでもOBSをダウンロードが可能です。

・最新バージョンより前のバージョンもダウンロード可能
・リリース候補版やベータ版も公開される
今回は紹介までに留めますが、もしも過去バージョンを利用したい場合や最新の機能をテストしてみたいなどがあればこちらからのダウンロードも検討してみてもいいかもしれません。
なお、動作が安定しなかったりサポート対象外となってしまうバージョンもあるため、確認してからインストールしてみましょう。
OBSをインストールしよう
インストールを始めると基本的に英語で説明書きが表示されます。簡単にですが日本語訳してみたものを貼りますので、参照しながら進めてみてください。

次のページは利用規約となります。問題なければ「Next」ボタンをクリックしましょう。

日本語訳を確認したい方は↓をクリックしてご確認ください。発効は英文のみであること、誤訳の可能性があることをご承知いただいた上でご確認ください。
GNU 一般公衆利用許諾契約書(GNU GPL)第2版(1991年6月)
Copyright (C) 1989, 1991 Free Software Foundation, Inc.
このライセンス文書の逐語的な複製と配布は誰にでも許可されますが、改変は許可されません。
前文(Preamble)
多くのソフトウェアのライセンスは、あなたがそのソフトウェアを共有・改変する自由を奪うために作られています。これに対し、GNU 一般公衆利用許諾契約書(GNU GPL)は、フリーソフトウェアを共有・改変するあなたの自由を保証し、すべての利用者に対してソフトウェアが自由であり続けることを目的としています。このライセンスは、Free Software Foundation(FSF)の多くのソフトウェアおよび、著作者が本ライセンスの適用を選んだ他のプログラムに適用されます(FSF の一部のソフトウェアには、代わりに GNU LGPL が適用されています)。あなた自身のプログラムにも適用できます。
ここでいう「フリーソフトウェア」とは、価格ではなく自由を意味します。GPL は、あなたがフリーソフトウェアの複製を配布できる(望むなら対価を請求してもよい)こと、ソースコードを受け取る(または入手できる)こと、ソフトウェアを改変したり、その一部を新しいフリープログラムに利用できること、そしてこれらを自由に行えることをあなたが知っていることを確実にするために設計されています。
あなたの権利を守るために、誰かがこれらの権利を否定したり、放棄させたりしないよう、一定の制限を設けています。これらの制限は、あなたがソフトウェアを配布したり改変したりする場合の責任として現れます。
たとえば、あなたがこのプログラムの複製を有償・無償で配布する場合、受領者があなたと同じ権利を得ること、ソースコードを入手できること、そしてライセンス条件を受領者に示すことが必要です。
我々は(1)著作権による保護を行い、(2)このライセンスを提供することで、複製・配布・改変の法的許可をあなたに与え、あなたの権利を守ります。
また、すべての著作者および我々自身を保護するために、無保証であることを明確にし、他者が改変・再配布した版で生じる問題が原作者の評判に影響しないようにしています。
さらに、ソフトウェア特許は常にフリープログラムの脅威です。再配布者が個別に特許ライセンスを取得し、実質的にプログラムを専有物化する危険を避けるため、特許は誰もが自由に利用できる形で許諾されるか、まったく許諾されないことを明確にしています。
以下に、複製・配布・改変に関する正確な条件を示します。
複製・配布・改変の条件
- 適用範囲
このライセンスは、著作権者が本ライセンスの下で配布可能である旨の通知を付したプログラムまたはその他の著作物に適用されます。以下ではこれらを「プログラム」と呼び、「プログラムに基づく作品」とは、プログラムそのもの、またはその一部を含み、逐語的または改変され、他言語への翻訳を含む派生著作物を意味します(以下、「改変」には翻訳も含みます)。各ライセンシーを「あなた」と呼びます。
複製・配布・改変以外の行為は、このライセンスの対象外です。プログラムの実行行為は制限されません。プログラムの出力物は、その内容がプログラムに基づく作品を構成する場合にのみ本ライセンスの対象となります(それが該当するかはプログラムの機能に依ります)。
- ソースコードの逐語的複製
あなたは、プログラムのソースコードの逐語的複製を、媒体を問わず配布できます。ただし、著作権表示と無保証の告知を明瞭に表示し、本ライセンスに関するすべての表示を保持し、プログラムとともに本ライセンスの写しを受領者に提供しなければなりません。
複製媒体の物理的移転に手数料を請求してもよく、有償の保証を任意で提供してもかまいません。 - 改変と配布
あなたはプログラム(の一部)を改変し、プログラムに基づく作品を作成し、第1項の条件に従って配布できますが、次の条件をすべて満たさねばなりません。
a) 改変したファイルには、改変の事実と日付を明記すること。
b) 配布・公開するあらゆる作品(全体または一部にプログラム由来部分を含む)は、本ライセンスの下で、第三者に無償で利用可能でなければならないこと。
c) 改変プログラムが通常対話的にコマンドを受け付ける場合、通常の起動時に著作権表示、無保証(またはあなたが保証を提供する旨)、再配布条件、本ライセンスの閲覧方法を示す告知を表示させること(ただし、元のプログラムがそのような告知を表示しない場合、あなたの作品も表示を要しません)。
これらの要件は作品全体に適用されます。プログラムに由来しない独立した部分を分離して別個に配布する場合には本ライセンスは適用されませんが、プログラムに基づく作品全体として配布する場合は、全体が本ライセンスに従う必要があります。
- オブジェクトコードでの配布
あなたは、プログラム(または第2項による派生物)をオブジェクトコード/実行形式で配布できますが、その場合は以下のいずれかを行ってください。
a) 完全な対応ソースコードを添付して配布する。
b) 少なくとも3年間有効の書面による申出を添える。申出内容は、実費相当の手数料で、第三者に完全な対応ソースコードを提供するというもの。
c) あなたが受け取った対応ソース提供の申出情報を添付する(非営利配布に限る。あなたがそのような申出とともにオブジェクトコードを受領している場合)。
対応ソースコードとは、改変を行ううえで望ましい完全な形態を指します。実行ファイルの完全ソースには、すべてのモジュール、関連インタフェース定義、ビルド・インストールを制御するスクリプトが含まれます。ただし、実行環境の主要構成要素(コンパイラ、カーネル等)と通常ともに配布されるものは含める必要がありません。
もし、複製のための場所へのアクセス提供によって配布する場合、同場所からソースへの同等のアクセスを提供すれば、ソース配布とみなされます。
- ライセンスの遵守
本ライセンスに明示された場合を除き、複製・改変・サブライセンス・配布をしてはなりません。それ以外の試みは無効であり、あなたの権利は自動的に終了します。ただし、あなたから本ライセンスの下で権利を受けた第三者が遵守している限り、当該第三者のライセンスは終了しません。 - 受諾
あなたは署名していないため、本ライセンスを受諾する義務はありません。しかし、本ライセンス以外には、プログラムや派生物の改変・配布の許可は存在しません。したがって、あなたがこれらの行為を行うことは、本ライセンスおよびその条件を受諾した意思表示となります。 - 自動的ライセンス付与
あなたがプログラム(または派生物)を再配布するたびに、受領者は元のライセンサーから、本ライセンス条件に従ったコピー・配布・改変の許諾を自動的に受け取ります。あなたは受領者の権利行使に追加の制限を課すことはできません。第三者の遵守をあなたが強制する責任は負いません。 - 矛盾する義務
裁判所の判決や特許侵害の主張等により、あなたに本ライセンスと矛盾する条件が課される場合でも、本ライセンスの条件から免責されません。両立できない場合、あなたは配布を行ってはならないことになります(例:特許ライセンスがロイヤリティフリーの再配布を許さない場合、配布を完全に控えるしかありません)。
この項は、特許侵害を誘発したり、その有効性に異議を唱えることを目的とするものではなく、フリーソフトウェア流通システムの一貫性を保護することのみを目的とします。 - 地理的制限
特許や著作物的インタフェースにより特定地域での配布・利用が制限される場合、著作権者はその地域を明示的に除外することができます。その場合、本ライセンスはその制限を本文の一部として取り込みます。 - 改訂版
Free Software Foundation は、随時、GPL の改訂版や新バージョンを公表することがあります。新バージョンは精神を同じくしつつ、詳細が変更される場合があります。
各バージョンには識別番号が付されます。プログラムが特定のバージョンまたは「それ以降」の適用を指定している場合、あなたはそのバージョンまたは FSF が公表した任意の後継版の条件に従うことができます。もしバージョン指定が無い場合、FSF が公表したいずれの版でも選択できます。 - 他のフリープログラムへの組込み
配布条件が異なる他のフリープログラムに本プログラムの一部を組み込みたい場合、著作者に許可を求めてください。FSF が著作権を持つソフトウェアについては、FSF に連絡してください。例外を認めることもあります。判断は、派生物の自由性保持とソフトウェアの共有と再利用の促進という二つの目標により行われます。
無保証(NO WARRANTY)
- 無保証
プログラムは無償でライセンスされているため、適用法の許す最大限の範囲で無保証です。明示されていない限り、著作権者や第三者は、商品性・特定目的適合性を含む一切の明示または黙示の保証を行いません。品質・性能に関する全リスクはあなたが負担します。プログラムが欠陥を示した場合、必要な保守・修理・修正の費用はあなたの負担となります。 - 責任制限
適用法により要求される場合または書面で合意された場合を除き、著作権者や上記条件のもとでプログラムを改変・再配布するいかなる第三者も、データの喪失、正確性の喪失、あなたや第三者の損失、他プログラムとの非互換を含む、一般・特別・偶発・結果的損害について、たとえその可能性が通知されていても、責任を負いません。

インストール先を指定します。「Browse(参照)」ボタンから任意のフォルダを選択して、その位置にインストールさせることが可能です。特段理由がなければデフォルトの保存先のままインストールを進めましょう。
インストール先指定後、「Install」ボタンをクリックしてインストールを開始します。

インストールが完了したら、以下の画面表示になります。「Launch OBS Studio」にチェックを入れている状態で「Finish」ボタンをクリックすると、自動でOBSが開かれます。
また、「View Release Notes」にチェックを入れて「Finish」ボタンをクリックすると、文字通り直近のリリースについてまとめられたリリースノートページに遷移します。GitHubのリリースノートページ(英語表記)に飛びます。
最新情報を含めて詳細な内容を確認されたい方はチェックを入れると良いかもしれません。

これであなたの端末にOBS Studioがインストールされました!配信開始への大きな一歩を踏み出すことが出来ましたね。
この後は、配信を実際に行うための基本設定を行っていきましょう。インストールの際の最後のポップアップに表示されている「New to OBS? Click out our 4-step Quickstart Guide」をクリックすると、OBS公式HPの初期設定説明ページに遷移します。こちらも英語で表記されていますので適宜翻訳していく必要があります。
私のブログでも初期設定を解説していますので、ぜひこちらの記事も参照してみてください!
配信ができるまであと少しです!ぜひこのまま走り抜きましょう!