前回、「Spectralizer」というOBSプラグインを紹介しましたが、今回紹介する「Waveform」はよりカスタマイズ性が向上したものと言ってよいでしょう。見た目のパターンや配色を含め「魅せる」設定が多くなっているため、より自分好みに設定してみたい方におすすめです!
この記事では、Waveformの設定方法から簡単なアレンジ例まで紹介いたします。ぜひご覧ください!
「まずは簡単にオーディオスペクトラムを導入したい!」という方は先に「Spectralizer」を試してみるのもおすすめです!
1. 音声波形(オーディオスペクトラム)とは?(復習)
オーディオスペクトラムとは、音に合わせて動く波のような映像のことです。
カラオケで曲に合わせて棒が動くのを見たことがある人も多いと思います。それを配信画面に出せるイメージです。
オーディオスペクトラムを配信や映像に載せることで様々なメリットが見込めます。
- 歌や声の迫力を「見える化」できる
- 無音のときと歌っているときの違いが分かりやすい
- 見た目が華やかになり、視聴者の滞在時間アップ
Waveformをダウンロード/OBSに設定する
Waveformは無料のOBSプラグインです。早速設定方法を確認しましょう!
※プラグイン…OBSに追加できる「便利機能」のこと。ゲームに例えると「MOD(追加パーツ)」に近いです。
一度「Spectralizer」を利用したことがある方であれば、その時の導入方法とほとんど変わりませんので念頭に入れておくと理解しやすいと思います。
公式配布ページにアクセスする
配布サイトよりプラグインをダウンロードします。下記のボタンからサイトにアクセスしましょう。
「Waveform」のページに飛びますので、「Go to download」をクリックします。

配布ページに飛びますので、少し下の「Assets」欄を確認しましょう。
Waveformの設定
「Spectralizer」の記事では、自身のバージョンにあった設定ファイル(zip)をダウンロードして設定ファイルに投入する手順を説明しましたが、今回はインストーラーを使用して設定する方法を記載いたします。
自身の端末のOSに合ったファイルをダウンロードして設定する方法は、「Spectralizer」の記事を参照してください。

今回は「Waveform_v1.8.1_setup.exe」をダウンロードします。

ダウンロードした「Waveform_v1.8.1_setup.exe」をダブルクリックして起動します。以降は設定ウィザードが開かれるので、画面の表示通りに設定を進めます。

初めに、ライセンスの合意確認メッセージが表示されます。
内容を確認して問題なければ「I accept the agreement(同意する)」を選択して「Next」を選択します。

次に「Waveform」の展開先を選択するウィンドウが開かれます。
展開先はOBSの設定フォルダ「obs-studio」になります。
基本的にはデフォルトで正しい展開先が指定されていると思いますので、問題なければ「Next」を選択します。
※基本はCドライブのProgram Filesの中にあると思いますが、任意の場所にOBSの設定フォルダを移動・構築している場合は「Browse」ボタンから「obs-studio」フォルダを指定してあげてください。

次に「waveform」のアンインストーラーを構築するかどうかを選択するウィンドウが開かれます。
ここはお好みで☑チェックを入れる/入れないを選択して「Next」を選択します。
最後に、インストール前の最終確認画面が表示されます。
これまでの内容が表示されるので、問題なければ「Install」を選択してインストールを開始します。
※OBSが起動しているとエラーが発生しますので、OBSが開かれていないことを確認してください。

問題なくインストールが終われば、以下の完了画面が表示されます。これで事前の準備が完了です!
「Finish」ボタンを選択して、ウィンドウを閉じましょう。

WaveformがOBSに反映されているか確認
インストール終了後にOBSを起動すると「Spectralizer」がソースに追加されています。確認してみましょう。

4. 基本設定
実際に「Waveform」を追加してみます。基本的な設定のみ記載します。
より細かい調整(感度の調整や角度、サイジング)は実際に触れながら設定すると分かりやすいです。ここでは省きます。
波形の種類を選ぶ(Display Mode)
Curve(曲線)

Bars(バー)

Stepped Bars(ブロック積み上げバー)

Level Meter

Stepped Level Meter

Waveform(experimental)

音声ソースを選ぶ(Audio source)
「Audio source」で、どの音を波形に反映させるか選びます。
- 自分の声を波形にしたい → マイク
- 歌ってみた音源を波形にしたい → メディアソースでBGMを追加
とりあえず表示を見ながら調整したい場合は「デスクトップ音声」を選択して、YoutubeやSpotifyなどで何か音声を流しながら設定を進めると良いでしょう。ここの設定を間違えると音が判定されずに「波形が動かない」原因になります。
サイズ・見た目を変更する
色の変更(Base Color/Middle Color/Crest Color)
文字通り色の変更をします。「Display Mode」や「Render Mode」などの設定によってはグラデーションや多数配色も可能です!
(例)2色グラデーション
[Display Mode] Waveform(experimental) × [Rander Mode]Grandient

(例)3色閾値配色
[Display Mode] Stepped Bars × [Rander Mode]Range

Middle Range・Crest Rangeの設定で、どの値から色を変化させるかといった閾値の変更も可能です。
より視覚で訴えたいあなたに!
OBSで歌枠や歌ってみた配信をしている方にとって、Waveformのオーディオスペクトラム表示はぜひ取り入れたい機能です。
声や音楽に合わせて波形が動くだけでなく、細かなカスタマイズができるので、配信画面をあなた好みに演出できます。
導入はシンプルで、プラグインをダウンロードしてOBSに組み込むだけ。初心者でも数分で設定を始められます。
さらに、Waveformは色や形状、アニメーションの動きまで細かく調整可能です。ポップで華やかにも、シンプルでスタイリッシュにも仕上げられるので、配信の雰囲気や楽曲に合わせた表現ができます。
歌枠をもっとかっこよく見せたい方や、歌ってみた配信をより個性的にしたい方に特におすすめです。ぜひこの機会にWaveformを導入して、あなたの配信をさらに魅力的に彩ってみてください。